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麹菌発酵大豆胚芽抽出物AglyMax®による慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防及び軽減効果を確認

 麹菌発酵大豆胚芽抽出物AglyMax®の肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)の予防または軽減効果を、大阪市立大の研究チームが動物試験で確認し、研究成果は、8月29日に『Nutrients』国際科学誌オンライン版に論文掲載された。

 COPDは、主に喫煙やたばこの煙が原因で進行すると咳や痰、息切れなど呼吸困難性肺疾患である。WHO(世界保健機関)の報告では、COPDは世界の死因第3位の疾患で、日本では約500万人以上が罹患している。現時点では破壊された肺を元に戻す有効な治療法はなく、予防が肝要とされている。これまで疫学研究では大豆摂取によるCOPD発症リスク低減が報告されたが、そのメカニズムは解明されていない。

 今回の研究は、大阪市立大の研究チームが、マウスに1日1時間、計12週間にわたってたばこの煙を吸わせ、喫煙やイソフラボンの有無による違いをみた。その結果、たばこの煙を吸った集団は、吸わなかった集団に比べて体重が増えにくい傾向があることを確認した。また、煙を吸ったマウスでは、0.6%AglyMax®(アグリコン型イソフラボン)が入った餌を与えた集団の方が、入っていない餌の集団に比べて、気管支や肺胞の炎症や肺気腫の進行が抑えられた。

 同大の浅井一久准教授(呼吸器内科学)は「COPDの予防には禁煙が第一だが、イソフラボンが抗炎症作用によりCOPD予防を果たすことを実験的に明らかにしたもので、今後のCOPD治療確立に向けて重要な知見であるといえます」とコメント。

詳しくは、添付している同大学のプレスリリースをご覧ください。詳細はこちら:PDFデータ

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