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AglyMaxの子宮内膜症に対する有効性をパイロット試験で確認

~第41回日本エンドメトリオーシス学会学術講演会で発表~

ニチモウバイオティックス株式会社(本社:東京都港区、ニチモウ㈱(証券コード 8091 100 子会社)は、健康食品メーカーとして麹菌発酵大豆並びにイ ソフラボンに特化した研究と開発を行い、独自の麹菌発酵技術により作られたアグリコン型イソフラボン(麹菌発酵大豆胚芽抽出物、商品名:『 AglyMax® 』)を市場に供給している。
この度、アグリコン型イソフラボン 『 AglyMax® 』 は、京都府立医科大学産婦人科 学 教室 教授:北脇 城との共同研究により パイロット試験で子宮内膜症の月経痛改善などの有効性が確認され、同研究結果が2020年1月18日 (土)~ 19日(日 )に 山口県下関市で 開催される『 第 41 回日本エンドメトリオーシス学会学術講演会 』にて発表される。
なお、同教室との先行研究において、『 AglyMax® 』の子宮内膜症に対する有効性を動物試験および細胞試験で 確かめており、 2018年5月に『 The Journal of Steroid Biochem istry and Molecular Biology 』にて論文掲載されている。 発表骨子は以下のとおり。

演題:ダイゼインリッチイソフラボンアグリコンは子宮内膜症性嚢胞を縮小しVASを改善する。

【目的】
先行研究において、DRIAsが ER βを介して子宮内膜間質細胞および子宮内膜症モデルマウスに対して細胞増殖抑制および抗炎症作用を持つことを報告している。今回、DRIAsの子宮内膜症患者に対する効果検討に先駆けてパイロット試験を行った。

【方法】
子宮内膜症性疼痛を訴える性成熟期女性を対象とし、 DRIAs 30mg/日を4か月間投与した。服用前および服用後1か月おきに、月経痛、排便痛、排尿時痛および性交痛について Visual Analogue Scale(VAS) で評価し、子宮内膜症性嚢胞径を測定した。

【成績】
月経痛の VAS は服用前が4.90±0.94、服用1か月後が3.90±0.89、2か月後が3.40±0.98、3か月後が 2.99±1.03 、 4 か月後が2.46±0.82となり、内服2か月後から有意に改善した(2か月後、3か月後: p <0.05 4 か月後: p <0.01)。
一方、排便痛、排尿時痛および性交痛の VAS に有意な変化はみられなかった。子宮内膜症性嚢胞径は 服用前 37.1±2.5mm、服用1か月後が36.5±3.1mm、2か月後が 36.3±3.1mm、3か月後が 34.2±3.5mm、4か月後が 32.7±3.2mmとなり、服用3か月後から有意に縮小した (p<0.05 )。

【結論】
DRIAsは子宮内膜症患者の月経痛VASを改善し、子宮内膜症性嚢胞径を縮小させた。DRIAsはサプリメントとして長く販売されていること、排卵周期を抑制しないこと、副作用がほとんどないことから、子宮内膜症治療の新たな選択肢となる可能性がある。本研究結果を受け、今後臨床試験を行っていく予定である。

以上

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